遠足というよりむしろ旅。 episode3 

 

 私は まだきみのあかるい顔も

 銀のような笑い声もしらないし

 わたしのきもちのひとつといって

 きみのわかやぐ いのちには、はいってゆけもすまいけど

 

 もしきみがいま、わたしのお話を

 ききそこなうまいとしてくれるなら、

 それでじゅうぶん。                 『鏡の国のアリス』より。

 

 はい。不思議の国に潜伏中の エリスです。         スミマセン。

  

   またしても 引き伸ばし作戦か??などと お思いでしょうが

  とても 一回では 収まりきれぬ興奮です。さらに 幾度か

 この つたない ブログを 楽しんでくださっているという

 ありがたいお言葉もいたただきましたので

 飽きられぬよう がんばっていきます!!

 

 いよいよ 『駄菓子屋 奥地』です。      

 確かに 奥へ 進んでいい 造りにはなっていますが

 子供は 行かないかも。と思うほど 薄暗い。

 土間造りで ひんやりしていて どこかカビくさいような

 常に湿気をおびている、 

  「あぁ おばあちゃんち みたいだ」と          

  懐かしくなる民家。

 e3t.jpg 

             ろうそくで火をつけて 水に浮かべる

                    『ポンポン丸』   

                 ポニョとソウスケが乗ってた船。

                       メイドインジャパン。                                                                                                                                            

  

 ふと 気がつくと 横の壁に 本棚があり たくさんの

 絵本が。よくよく見ると 『貸し出しラベル』がついている。 

  貸しラベル??  貸し出されるの??

 

↓ かわいい絵本たち。jd.jpg  

絵本が好きなので またしても

この トラップに引っかかり(笑)

眺めておりますと

『絵本原画展 やってます』とのこと。

これは いかねば!いかねば!!と

えさで おびき寄せられる 鳩のように 奥へ 奥へ  
 行ったのです。

 建物 出口の奥は 広い お庭に なっていて

 その また 奥に 古い 建物が 見えます。

 芝生のお庭には 地面のホースから 噴水シャワーが 

 弧を描き 涼を 演出しておりました。

 奥の建物は 『酒蔵』らしく なんとも いい味。

 しかし そこにたどり着く 前に またしても トラップ(笑)。

 すごーく スゴーク アットホームな 手作り 『夏祭り』が

 開催されており 「完全に 灯籠祭りの 便乗だな」 なんて

 言えなくなるほど ほほえましい。

 

 たらいに張った水の中に ゴムボール。

 それも 『この大きな たらいに その数は絶対 間違いだ』と

 誰しも 気づく 少なすぎる数。

 おもしろすぎる。

 しばらく 見学。

 ロマンスグレーな おじさんが 店番で 

 子供が 何人か やっていた。

 

  1回  50円。 カワイイ。

 ビール飲むプラスチックのコップを渡され

 挑戦する子供達。

 1個 2個 3個・・・  どんどん取れる。

 ポイが ぜんぜん破けない。

 みるみる コップは 一杯に。

 おじさん       『紙 まちがった・・・』。

 おもしろすぎる。

 よく みると 薬局のケロちゃんまで 浮いている。

 子供 容赦なく とりまくる。

  途中 店番の 女の子来る。

 『あのう・・ これいくらですか?』

 あ!! このおじさんに 聞きにきてたのかー。と判明。

 『あ、これやろう・・。どこにあった??

 これねー、知っとう?仮面ライダー書いてる人の最初のやつ』

 などと 相当古いと 思われる ぬりえや おもちゃなどを

 解説。 ただ ひたすら 値段の発表を まつ 彼女。

 一通りの おじさんの商品説明が 終わり

 『うーんと 全部で 2千円くらい。。』

 え?? くらい??時価??

  

 オモシロスギル。

 

 その間も こどもたちは スーパーボールをとり続け

 新しくきた 子供は 商品説明が 終わるまで 

 参加できず ここだけ 時間が止まったような

 錯覚さえ覚えました。

 

 子供は やっと破けてくれた? ポイを使い

 さらに、 柄の部分で ケロちゃんの 紐を ひっかけて

 取ろうとして おじさんぼそっと、

 『法律も ルールも あったもんじゃないな。。。』。

 おじさん サイコウ。

 結局 何個か とって あとは リリース。

 『昨日は 山ほど あったのに・・』と

 商売の基礎を 見直す必要のある おじさんに

 後ろ髪をひかれながらも 先へ進み

 噴水シャワーを ダッシュで 飛び越え いい感じに

 濡れながら 『酒蔵』の 方へ。

 ダイブカイタケド ココデ ツヅクニ シタラ オコラレルカナー・・・

 

 ガンバロウッッ

 酒蔵の入口は 大きな屋根のアーケードに

 なっていて そこでは 流しそうめんコーナーが

 設けられており、

 なんと 足元も 流し足湯??ならぬ

 足水??。 冷たく冷やしてあり

 涼みながら そうめんを食べれるという

 粋なはからい。(笑)

 『足だけでも つけて いかんね』などと

 これまた 最上級の おじさんの

 勧誘に 本気で 葛藤しながら 

 『このままでは 奥にたどり着けない・・』という

 理性が 働きなんとか 先へ進み

 途中 炭火で焼き鳥を これでもかと思う火力で

 焼いている お兄さんさんがいたりして

 なんとか ほんとうに なんとか 『酒蔵』の 入口に 

 たどり着いたので ありました。

 

そして なんとそこには 絵本作家の 

飯野 和好さんと とよたかずひこさんの              

サイン会が 行われて いたのです。ljf.jpg

きゃー☆☆ まさか こんな 奥地で逢えるなんて!!

飯野さんは 『ねぎぼうずの あさたろう』を 書いて

おられる方で その 味のある絵が 私は大好きです。

早速 蔵の奥に 展示してある 数々の 作品を眺め

お気に入りの1冊を 購入して サインを いただきました!!

こんな 出逢いが 待っていたなんて☆☆

夢のようです。

 

 

 

灯篭祭りに きて よかった。

自分の勘を 信じて ここまで 進んできて よかった。

おじさん達の 誘惑に 打ち勝って よかった。

だって こんなに BIGイベントが あっているのに

先ほどの 様子からわかる ように 

外の 通りからは 全くわかりません。

 

『イベント』そのものが

都市伝説の ような 

いろんなことを 誰か 教えてあげたほうが

いいのでは・・・ と 思わせる

不思議な世界。

山鹿ワンダーランド。アリスもびっくり。

瓶のお薬も 飲んでないのに

私の気持ちは 大きく 膨らむ一方。

 

さて 絵本ですが

私は 『妖怪絵巻』を 購入。          

jfjh.jpg飯野さんに お渡しすると

ニコニコ笑顔で 応対してくださいました。

名前を 入れて くださり

なんと その場で 『妖怪』の 絵まで書いて 

くれました!!きゃー。(泣きそう)

こんな素敵な体験を だれが

駄菓子屋 奥地でしていると 思うだろう。            juyt.jpg      

 

来年も きっと きっと 必ず ここへ

来ようと かたく胸に誓い 

現実世界へ・・・ いえ

大通りへ もどり 祭り、 本当の

山鹿灯篭祭り 会場へ 向かったのであります。 

  

 つづく・・・              E

              

2010年8月25日 11:28  カテゴリー: | コメント(0) |

コメントの投稿

カテゴリー
月別アーカイブ
最近の記事
豆づか山のこと
2004年6月にオープンして以来、ご近所の方から、遠方の方まで本当に多くの方がきてくださり、たくさんの素敵な出会いをさせていただきました。

豆づか山にかかわってくださる みなさまに心から感謝いたします。
そして どうぞこれからもよろしくおねがいします。

こじんまりと営業しておりますので大人数(注3名以上)でお越しの際は お電話で一声かけてくだされば 大変たすかります。