たとえば こんな人

ハドソン作 「緑の館」 より 抜粋

 

 

『彼と近づきになってしまうと、私には 彼がどうしてまたそのような尊敬だけではなく親愛

 まで勝ち得たのか と怪しむ気持ちはなくなった。

 その理由はこの男の持つ人柄の魅力、親切な性質、彼の夫人たちへの対応ぶりにあっ

 た。

 実際婦人達に対する彼の対応ぶりは婦人たちをよろこばせて、しかも男子たちの嫉妬を

 挑発しなかった。とても若くて奇麗でそれに尻の軽い女房をもっている、短気で年配の男

 の嫉妬心をさえ刺激しなかったし、子供とか、あらゆる野生動物とか、自然界とか、とに

 かくそうしたものに対する彼の愛情は、商取引だけの社会に共通な、物質的な興味や関

 心などとはまことに無縁のものであった。

 他の男たちを刺激する物事(政治やスポーツや株の価格)などは、彼の心には縁遠いも

 のであった。それで人々はひとしきりそうした仕事にかかずりあい、役所や社交界や商

 会などで “吹けるだけ吹きまくった” 揚句に変化が欲しくなると、息抜きに彼のところに

 やってきて、彼の世界、つまり自然界や精神界の談義をやってもらうのであった。』

 

と いうエピソード。

そんな『彼』ですが、こうなる前は

 

『・・・彼は大陸の半ばをただ一人徒歩で旅してこの地へ辿り着き、一文無しでボロを着、

 いろいろと熱病や困難辛苦のためにまるで骸骨のように痩せ衰え・・・』

 

とのこと。

このように変化していく理由はあるのですが、

それはどうぞこの『緑の館』を読んでみてください。

おもしろいか と。

 

 

 

ここで 私が言いたいのは、

どうやら この『彼』のような人が近所に存在しているようなんです。

って こと。

 

とは言っても今は また聞きの状態。

 

さっきから『彼』と表記していますが

 

実際は 性別も年齢も不明。 

 

とにかく聞こえてきた話しから この物語のくだりを思い出しました。

 

“こんな人” に興味でてきました。

 

 

解明も 楽しみ。

これからが たのしみ。                    s

2011年7月21日 13:27  カテゴリー: | コメント(0) |

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